動画広告には全部で3つの種類があり、それぞれ広告の配信される媒体や課金形式、特徴などが異なります。
この記事では、動画広告の種類別にメリットやデメリットを詳しく解説していきます。
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動画広告には3つの種類がある
動画広告には次の3つの種類があります。
- インストリーム動画広告
- インバナー動画広告
- インリード動画広告
各動画広告の配信先や特徴、課金形式やメリット・デメリットについて解説していきます。
インストリーム動画広告
インストリーム動画広告とは、動画プラットフォーム内で動画が再生される際に、動画の冒頭や途中で配信される動画広告のことです。
YouTubeで動画を閲覧する際に差し込まれる動画広告といえばわかりやすいでしょう。
現在動画広告の中でも最も主流の形式がこのインストリーム動画広告です。
インストリーム動画広告の種類
インストリーム動画広告にもいくつかの種類があります。
まず、メインの動画が流れる前に、冒頭で再生されるインストリーム動画広告を「プリロール動画広告(プレロール動画広告)」と呼びます。
インストリーム動画広告の登場時には基本的にはほぼ全てがこのプリロール動画広告だったため、インストリーム動画=プリロール動画広告とされる場合もありますが、現在では動画の途中や動画終了後に流れるインストリーム動画広告が増えています。
さらに、インストリーム動画は一定時間再生後にスキップできる「スキッパブル広告」、強制的に最後まで再生され、スキップできない「ノンスキッパブル広告」の2つに分かれます。
インストリーム広告のメリットとデメリット
インストリーム広告には2つのメリットがあります。
1つ目は、動画と同じサイズの大きな画面で動画広告を配信できるため、映像だけでなく音声や文字も使いながら、しっかりと商品やサービスの魅力を訴求することができます。
動画広告は配信先によっては音声が流れず、小さなバナーでの配信となることも多いので、動画の長所を最大限活用できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、インストリーム動画広告はメインの動画を見るために、スキッパブル広告であっても一定時間、ノンスキッパブル広告であればフルで再生しなければならないため、確実に一定の時間は広告動画のみをユーザーに見てもらうことができるというメリットがあります。
デメリットとしては、インストリーム動画広告は、動画を見たいユーザーに対して強制的に配信されるものであるため、動画のクオリティが低い場合には、商品やサービスに対してマイナスイメージを抱かれてしまうリスクがあるということです。
そのため、インストリーム動画広告を配信する際には、一定以上のクオリティを確保する必要があります。
インストリーム動画広告の主な課金形態
インストリーム動画広告では、CPV課金方式、もしくはCPCV課金方式が主流となっています。
CPV課金方式は広告視聴単価課金とも呼ばれ、動画1回見られるごとに課金されるというもので、何を持って「1回」とカウントするかは、広告を配信する媒体によって異なります。
CPCV課金方式は完全視聴単価方式と呼ばれ、その名の通り、動画広告が完全に再生された場合のみ課金され、スキップされたり、途中でブラウザが閉じられたりした場合には課金されません。
インバナー動画広告
続いて、インバナー動画広告について見ていきましょう。
インバナー広告とは、DSPなどによってプログラマィックにウェブサイト内など各プラットフォームのバナー広告枠に配信される動画広告のことです。
基本的に音声はデフォルトでオフになっており、バナーが画面内に表示されると、自動で動画広告が再生されます。
インバナー動画広告のメリットとデメリット
インバナー動画広告には、2つのメリットがあります。
1つ目は、広告ネットワークに参加しているプラットフォームの広告枠に配信できるため、動画サイト利用者に限らず、幅広いユーザーに対して広告配信ができるという点です。
2つ目のメリットは、ディスプレイ広告と同様に、リターゲティングやオーディエンスターゲティングといった方法で、配信するユーザーをターゲティングできるため、自社の商品やサービスなど、配信する広告に興味があるユーザーに絞ってリーチすることができます。
しかし、インバナー動画広告にはデメリットもあります。
1つ目は、ユーザーはサイトの利用を目的としている人が大多数ですので、動画に対する注目度は低く、また、最後まで再生されることが少ないという点です。
2つ目は、配信される広告枠によってサイズが統一されていないため、各枠に合わせて配信するため、動画広告を調整する手間が必要になります。
3つ目は、音声がオフに設定されていることが基本ですので、インストリーム動画広告の様に最大限動画の魅力を活用することができないケースも多いという点です
インバナー動画広告の課金形式
インバナー動画広告では、CPM課金形式とCPC課金形式が主流となっています。
CPM課金形式とは、動画が1000回表示されるごとに課金されるというもので、動画がどこまで再生されたかなどは関係ありません。
インバナー動画広告は静止画に比べて目立つため、ユーザーの目に止まりやすい一方で、CPMも高い傾向があり、おおよそ数倍~数十倍の広告費が必要になります。
CPC課金形式は広告が1クリックされるごとに課金されるという方式です。
インリード動画広告
インリード動画広告とは、記事中に設置された動画広告で、スクールされて表示された際に自動で再生されるというものです。
ニュースサイトやまとめサイト、アプリ内などで配信されることが多くなっています。
インリード動画広告は画面内に動画が表示されていなければ再生されず、ユーザーはスクロールすることで広告を飛ばすこともできます。
主にスマホユーザーをターゲットとした広告形式となっています。
インリード動画広告のメリットとデメリット
インリード動画広告には2つのメリットがあります。
1つ目は、メインコンテンツと同じエリアに表示されるため、ユーザーからの視認性が高く、広告が見られやすいという点です。
2つ目は、仮にユーザーが広告に興味がなかった場合にはそのままスクロールしてしまえるため、ユーザビリティを損ねることなく、興味があるユーザーだけに広告を見てもらうことができます。
デメリットとしては、ユーザーに対して広告の視聴を強制できないため、ユーザーの興味・関心を引くための工夫をしなければ、広告を見てもらえないという点です。
これは2つ目のメリットと表裏一体ですね。
インリード動画広告の課金形式
インリード動画広告の課金形式は基本的にインバナー動画広告と同様です。
ただし、媒体によっても変わってくる部分があるため、予め課金ルールを確認するようにしましょう。
まとめ
動画広告の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
動画広告にはインストリーム動画広告、インバナー動画広告、インリード動画広告の3種類があり、それぞれ異なった特徴を持ちます。
動画広告の目的を達成するために適切な種類を選択することが大切ですので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。